Flower virtue

Flower virtue

マニキュアフラワー

元々趣味の延長だったのですが、これが面白くて綺麗で☆世界でたった一つのオリジナルハンドメイドの世界にハマっています。
独り言ブログですが、マニュキアフラワーや興味のある奇麗なモノ、ヒトについて色々載せていきたいと思っています‼

久々にトラウマ発症

う〜ん。
本日の2件目は全くの個人的興味の記事なので。
マニキュアフラワーではなく美しいモノの喪失に暫く囚われての戯言でございます。
マニキュアフラワーは一切出てこないので。その辺OKな方のみscrollなさってください。

架空の人物の死にこれだけ引っ張られちゃうって。
いや〜前回の記事に挙げたBANANA FISH余りに過酷で凄惨で理不尽で切なくて。
連載が終わった80年代、まだ若かったから引っ張られて辛かったんですけど。もう大丈夫と見たらやっぱり歳取っても同じでした。
アニメは2018年の公開なのでこの頃のYouTubeやらブログやら検索したら。やはりトラウマ級に引っ張られてる人達がたくさん居ました。世界各国でショックの涙を流す人達。アッシュの死にreaction動画で嗚咽するオジサンも。作品として絶大な高評価なんですが。
物語は主人公アッシュの兄が泥沼化するベトナム戦争の悲惨な戦場で、ある薬物を打たれて廃人になって帰還。不幸な生い立ちでdowntownで過酷な生活を送るアッシュは兄が打たれた謎のドラッグBANANA FISHを巡って凄惨な事件に巻き込まれてゆく‥
その事件の始まり、カメラマンの助手として米国に来た日本人の大学生エイジと知り合い、全く違う世界の住人でありながらお互いの魂の呼び合いが周囲を巻き込んで壮絶なドラマになってきます。

主人公のアッシュは翡翠色のGreen eye、白色系金髪のIQ200超えの17歳の天才。コルシカマフィアのボスに幼少時に捕まりその美しさから最初は商品として金持ちの変態の大人達の餌食にされ、後に優れた頭脳を買われて教育と訓練を施されます。
殴られるわ蹴られるわ刺されるわ犯されるわ、もうこれでもかと言うほど生殺与奪権を握られ人権蹂躙されるアッシュ。まぁ凹まない根性が物凄いのですけど。実は凹んでいたら生きてこれてなかったので‥その実、やはり内面に物凄いトラウマを抱えていて。
普通に育っていたら、こんなに優しく賢い美少年は絶対幸せになっているはずなのに‥😭

f:id:QUINTY2020:20220131223749p:plain


アニメ化にあたり設定を80年代から現代に変えて、ベトナム戦争からイラク戦争に置き換えられてしまっているので、時代背景が無理に変えられてしまっているのが色々残念ではあるのですが。

米国におけるドラッグ拡散は長引くベトナム戦争で国が疲弊し多くの米兵達が手を出してしまいその需要からコルシカマフィアの進出を国内に許してしまう原因となった経緯があります。
兵達の指揮を高め思考させず強固に戦わせる為にドラッグが悪用される‥軍が関与する設定はハリウッドでも多く描かれる事です。

危険地帯の下町でギャング団のボスを張るアッシュですが、貴族の様な振舞いもこなし軍師としての頭脳戦も立案できる能力を、亡命した元KGBsniperであるブランカに訓練されてきました。
美しく専門家顔負けの知識と頭脳を持つアッシュを利用しようと悪魔の様な連中が、アキレスの踵であるエイジを攫ってアッシュを苦しめます。

ここまで苦しめば、もう幸せになって欲しい‥というのがあらかたの読者や視聴者の共通の気持ちなんですが‥
アッシュの最期には納得がいかないファンも多くて、大学の論文並みに長文、長考を投稿する人達が未だに国内外に結構いる作品です。
漫画作品だからアニメだからでは無く、1つの文学作品、世に残すべき名作として捉えられている感じがします。

アニメが公開された後、NYではBANANA FISH TOUR(聖地巡礼)があり、図書館でアッシュが最期に座っていた場所には薔薇が飾られているそうです。




ベトナム戦争がもたらしたアメリカの悲劇が現実問題として色濃く残る時代を背景に、今も当時の治安の悪さを残すdowntownで生活している青少年達のリアルさが、不幸なアッシュの最期を架空の人物だからと簡単に納得するには、あまりにも理不尽だという気持ちが湧き上がってきます。

日本でも色々問題があって悩める青少年は多いと思いますが、それでも銃で身を守らねばならぬ必要が無い祖国に生まれた身に幸せと感謝の気持ちを忘れないで欲しい、めげずに強く生きて欲しいと、この作品に触れる都度に感じます。
多くの海外の方々も言っておられますが、この作品はもっともっと評価されていいのになぁ。

心を揺り動かせる何か。
今はAmazon primeで観れます。あとYouTubeでダイジェスト版が少々。
最近泣けてない、心が感動しなくなってしまっていたら必見です。

ではではおやすみなさい。

f:id:QUINTY2020:20220131233123p:plain